6月の黒曜石 銀河鉄道の夜 「黒曜石の星座地図」 |
黒曜石(オブシディアン)の魅力を原石や作品を通して様々な角度から紹介します。 |
3月 青く光る黒曜石 4月 私の中のE..T 5月 Jupiter 7月 縄文のアクセサリー 8月 「無」 9月 マグマだったころの記憶 10月 黒曜石の露頭 11月 不思議な球体 12月 揺れ動く金色の光 1月 月の沙漠 2月 石核のオブジェ |
直 径 10.3cm 厚 さ 1.2cm |
・・・カムパネルラは、円い板状のようになった地図を、しきりにぐるぐるまわして見ていました。 ・・・・ ジョバンニはなんだかその地図をどこかで見たように思いました。 「この地図はどこで買ったの。黒曜石でできているねえ。」 ジョバンニが云いました。 「銀河ステーションで、もらったんだ。君もらわなかったの。」 「ああ、ぼく銀河ステーションを通ったろうか。いまぼくたちの居るとこ、ここだろう。」 宮沢賢治著 「銀河鉄道の夜」より |
「銀河鉄道の夜」の初稿は1924年一応の完結をみていると云われる。 星座地図は、その1年前 1923年8月14日20時30分の星空の忠実な再現を試みた。 しかし、賢治のふるさと花巻はもちろん日本では北十字から、いて座までの北天しか見ることができない。 銀河鉄道は、北十字(白鳥)から天の川銀河の中心を通り、南十字まで走っている。 一体賢治はどこから見ていたのだろう? Navigetorで探した結果、東経143、南緯11 なんとオーストラリア北端ヨーク岬から賢治の描いた「銀河鉄道の全景」が見えたのだ! 大正時代、賢治は肉眼で北天の星空(画像の左半分)を見、知識の中で南天(右半分)を描き重ね合わせたに違いない。なんと言うことだろう! 賢治の天文学に対する知識の深さに驚嘆である。 制作に当たって、様々な情報を提供してくださった皆様にお礼申し上げます。 黒曜石の星座地図は「宇宙のページ」でもご覧いただけます。 |
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