ひとりじめの時間と空間
ひがし大雪への旅のご案内
11月 セピア色の十勝編


カラマツの防風林
10月下旬から11月初旬にかけて、平野も山も街もカラ
マツの黄葉におおわれセピア色に染まる。
(東オリベ)



勢多のカラマツ林
亜寒帯に属する北海道は、針葉樹の宝庫だった。エゾマツ、トドマツは特に木材として高い値打ちがあったため、戦前から大規模な伐採が続いた。さらに1954年秋、「洞爺丸台風」が大雪山を直撃、森林は壊滅的な打撃を受けてしまった。

                   カラマツの枝

ナイタイ高原牧場から見たカラマツの山林
 この秋の終わりを彩るカラマツは凍害に強く成長が早いため、いたるところで植林されていった。
 大きく成長した頃、炭鉱はつぶされ坑木は不要となった。鉄道の枕木はコンクリートに変わっていた。紙の原料木も海外から輸入されるようになった。「経済効率」のみを優先させた時代の落とし子カラマツの林は、それでもこの季節になるとセピア色の風景を楽しませてくれる。


冬を待つ道産子たち

 競馬のサラブレッドを見慣れている現代人にとって、道産子(どさんこ)と呼ばれるこの馬をみたら、きっと「不恰好な馬」と感じるかも知れない。

 大きな顔、短い足、太い胴体、これが我が故郷の生活を支えてくれた道産子なのだ! トラクターなんてない時代、農地を耕し、自動車のない時代、馬車やソリを引き人間や重たいものを一生懸命運んでくれたステキなヤツ!
今、北海道でもなかなか本物の道産子を見るのは難しい。

 写真を撮ろうと近づいた時、一番大きなボス馬が、「ブルブル」と声を上げた。すると馬たちが次々に「ブルブル」と声を上げていった。それは私が近づいたことへの警戒の合図のように思えた。  ほんの短い出来事だったが、すぐに安心したのか、またのんびりと草を食みはじめていた。

・・・とは言うものの、やっぱり日高の馬が気になり11月13日 十勝から3時間、日高山脈を横断し天馬街道を走ってみた。
やっぱりサラブレッドはカッコイイ!
優駿たちの洗練された姿に魅了されてしまった・・・。

〜結論 綱引なら十勝の道産子が圧勝、カケッコだったら日高の馬が完勝すると思われます〜。

足寄高原
日高天馬街道


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